スターリニズムまたはスターリン主義(英: Stalinism)は、1924年から1953年までのソビエト連邦の指導者であるヨシフ・スターリンの発想と実践の総称。またはそれに通じる考え・実践形態・実践結果としての政治的・経済体制の総体を指す。
特徴として党官僚とその権益を防衛する秘密警察の支配を背景にして大規模な粛清や恐怖政治を行うなど、全体主義の代表格とされる。冷戦期のアメリカ合衆国ではスターリニズムは明らかに否定的な表現とされ、ニューヨーク・タイムズは「赤いファシズム」とも呼んだ。
スターリニズムは、その広まった意味では、スターリン時代のソビエト連邦という社会主義国家で、全体主義の形態を持ち、秘密警察やプロパガンダや、特に政治的抑圧の悲惨な戦術などによって特徴づけられる。ブリタニカ百科事典によると「スターリニズムはテロと全体主義の支配による統治を特徴とする」。
スターリンは自ら「レーニンの最も忠実な使徒」を自称し、その支配イデオロギーを「マルクス・レーニン主義」と命名し定式化した。また、レーニン死後、彼を神格化することで自らの個人崇拝を推進した。
「スターリニズム」(あるいはスターリニスト)という用語は、スターリンやソ連邦の政権およびコミンテルン系譜の世界各国の共産党が自称した事は無い。トロツキーおよびトロツキズムの支持者(トロツキスト)によってはじめて規定された呼称・用語および概念であり、後にはローザ・ルクセンブルクの支持者も使用した。「スターリニズム」の用語は、非スターリン主義の共産主義者にとっては、「官僚主義」、「専制的な"自称社会主義国家"の崇拝者」、「独善的なセクト主義」、「個人崇拝」、「社会主義革命を実質的に放棄した日和見主義」、「世界革命を放棄した一国主義」などを指す蔑視語である。これらの批判はのちにトロツキズム運動、とりわけスターリン死後のスターリン批判の後のコミンテルン系譜の共産党運動の外における「ニュー・レフト」(新左翼)運動の新たな広がりを作り出し、日本においては反スターリン主義という傾向をも生み出した。
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