卒業制作(そつぎょうせいさく)は、美術系(絵画、彫刻、建築、写真など)の大学・専門学校での最終制作課題。教員からテーマが与えられるそれ以前(四年制大学であれば三年まで)の課題と違い、テーマを制作者自身が決める。この卒業制作は学生にとって在学期間の集大成であると同時に、その後の就職や作家活動に少なからず影響を与える重要な制作である為、長期的な制作プランのもとに取り組む学生が多い。
絵画専攻の卒業制作では100号前後の油絵や日本画を制作することが多いが、現在ではインスタレーションやパフォーマンスなどの表現を行う学生も比較的増えている。このような傾向は関東や近畿などの有名美術大学で多く見られるが、地方の学校では未だ少ない。また、絵画専攻の卒業制作は制作された後、各々の学校構内や近隣の美術館などを借りて展示発表されることが多い。特に関東地方の美術大学が一堂に集結して作品を発表する5美術大学展(近年は東京都美術館で開催)は、同時期に開催される東京芸術大学の卒業制作展と合わせて絵画科の卒業制作展としては国内最大の規模があり、毎年多数の来場者が訪れる。また、絵画科の卒業制作展は作家志望の学生にとって重要なプレゼンテーションの場としても機能しており、多くの学生が自分の作品をギャラリストやキュレーターに売り込むことに尽力する。
卒業設計とも呼ばれるものである。建築意匠設計での就職(アトリエ事務所・組織事務所・ゼネコン・ハウスメーカー)の際には、通常の設計製図の授業において製作したものやコンペなどに提出した図面と合わせて、この卒業制作の図面・模型が重要資料となる。
全国的なコンペとしては毎年、秋に東京都において日本建築家協会主催の『全国学生卒業設計コンクール』、全国巡回の形で日本建築学会主催の『全国大学・高専卒業設計展示会』、3月にせんだいメディアテーク(仙台市)において学生主催の『卒業設計日本一決定戦』などが開催されている。また、関東地方中心の「学生設計優秀作品展」(通称「レモン展」)、九州地方中心の「学生デザインレビュー」(全国学生卒業設計コンクールの予選を兼ねる)なども開催されている。修士過程の発表の場としては、『トウキョウ建築コレクション』が開催されている。各大学ごとにも優秀な作品を表彰する制度もあり、例えば東京大学では辰野賞がそれにあたる。
なお、大学の場合、
の学校がある。
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